先日、AppleProRes422がEDIUSでも使える!っていう記事の中でProRes422で収録できる機材のHDDはMACフォーマット(HFS+)なのでWindows環境では、そのまま読めない。
という話題があったので各種メディアやHDDのフォーマット方式を自分なりに整理するためにまとめてみました。
昔、ファイルのやり取りで盛んに使っていた時代にもディスクのフォーマット方式では苦労した覚えがあるが…いつの間にか気にしなくてもやり取りできるようになっていた気がする。でも動画や大容量のファイルのやり取りには、今だにファイルフォーマットの壁が存在しています。
フォーマット方式
WindowsのHDDフォーマット方式
- NTFS
XP以降、WINで標準的に使われているマイクロソフト独自のフォーマット方式。
1パーティションあたりの最大容量は「約16E(エクサ)バイト=約160億GB」で1ファイルサイズの最大容量は「2T(テラ)バイト」になります。
ただしWindows Me/98などではアクセスできません。
1ファイルサイズの上限値である「2Tバイト」は、システム上の制限で理論的には更なる大容量化が可能なようです。
※現在のMACでは、NTSFフォーマットのディスクを認識することが可能です。ただし読み込みは可能ですが書き込み・ファイル削除などはできません。 - exFAT
Windows Vistaから使えるようになった。フラッシュドライブ向けのフォーマット方式。
名前からも分かるとおりFAT方式の上位に位置する。 1パーティションあたりの最大容量はNTSF同様の「約16E(エクサ)バイト」で最大ファイルサイズはFAT32同様の「4Gバイト」となっている。
MAC OS X 10.6.5以降からMACでも標準で対応。 - FAT32
XP以前、Windows Me/98では標準的に使用されていたようです。現在でも使われているフォーマットとしては最も凡用性が高くWindows XP/2000/Me/98で問題なく読み書き出来るのは勿論。Linux、MAC(MAC OS X 10.4以降)でも標準の状態で認識し読み書き・フォーマットが可能です。
1パーティションあたりの最大容量は「約2Tバイト」で1ファイルサイズの最大容量は「4Gバイト」となっています。
ただし、XPでフォーマットを行う場合は32Gバイトが上限となっています。他のOSでフォーマットされている32Gバイト以上のメディアの読み書きは問題なくXPでも出来ます。
※XPで大容量(32G以上)のHDDをフォーマットするには、HDDメーカーなどで配布しているフォーマッタを使用することで作成可能です。
・I-O DATA ハードディスクフォーマッタ
・Fat32Formatter – カンパウェア
・Disk Formatter – BUFFALO
この32Gバイト制限は、XP発売時にはマイナーフォーマットだったNTSFフォーマットを普及させる為にマイクロソフトが加えた制限です。(上記のような専用フォーマッターがあれば32Gバイト以上のメディアもXPでフォーマット可能です。) - FAT(FAT16)
FAT32の下位フォーマット方式。1パーティションあたりの最大容量は「約4Gバイト」で1ファイルサイズの最大容量は「2Gバイト」となります。
XP/2000では1パーテーションあたり最大容量4Gバイトまで使用できますがMe/98では1パーテーションあたり最大容量2Gバイトまでになります。
MacintoshのHDDフォーマット方式
- HFSX
HFS Plusの拡張バージョン。Mac OS X 10.3より導入された。
HFS Plusの扱いが大幅に拡張され、ファイルにメタデータ部が追加、頻繁にアクセスされるファイルをドライブの外周のアクセスの高速な領域に自動的に移動し、同時に断片化を解消するHot File Adaptive Clusteringを組み込まれた。 - HFS+(MacOS拡張)ジャーナリング
HFS Plusの拡張バージョン。Mac OS X 10.2.2より導入された。
データ信頼性を高めるジャーナリングファイルシステム機能が追加された。 - HFS+(MacOS拡張)
Mac OS 8.1より導入されたフォーマットで、現在の標準的に利用されているMac OS 拡張フォーマット。
1パーティションあたりの最大容量は「約16E(エクサ)バイト=約160億GB」で1ファイルサイズの最大容量は「8E(エクサ)バイト」です。
Windowsと違いパーテーション(ボリューム)の最大サイズと1ファイルサイズの最大容量はOSのバージョンによって前後します。
Mac OS X: Mac OS 拡張フォーマット (HFS Plus) – ボリュームとファイルの上限
- HFS
1985年Systemバージョン3.1より使われるようになった。旧MAC標準フォーマット、Mac OS XではHFSを起動ディスクとして利用できなくなった。
1パーティションあたりの最大容量は「2Tバイト」で1ファイルサイズの最大容量は「2Gバイト」です。
MACフォーマットのドライブやメディアをWINで扱うアプリケーションがありました。もしかしたらMAC用の周辺機器がこれでWindows環境でも使えるかもしれませんね・・・検証環境がないので検証できないのが口惜しい^^;
主要メディアのフォーマット方式
映像関係でもテープレス化が進んで各種フラッシュメディアを利用するようになってきました。SD・CF・メモリースティックと種類は多々有りますがフォーマット方式は、ほぼFAT32が標準的に使用されているようです。
やはりWindowsとMACなど各種PCで取り扱うことが出来る凡用性の高さが採用基準になっているようです。
だからファイルが4GBで分割されるんですね♪
XDCAM EXシステムで使うSony SxSカードも工場出荷状態ではFAT32でフォーマットされています。ただし、PMW-500などでMXFファイルを記録する場合は各記録機器でフォーマットを推奨されていますが、その際のフォーマット方式はUDFフォーマット方式みたいです。
ちょっと調べた感じでは分からなかったんですがXDCAMのプロフェッショナルディスクもUDFフォーマットじゃないでしょうか?←想像です;
UDFフォーマット方式
ユニバーサルディスクフォーマット、UDFは光ディスク用のファイルフォーマットとして誕生。
各DVD、各BD、CD+Rなどが採用している30社以上のメーカーが6年以上の歳月をかけて誕生させた標準フォーマット。
1ディスクの最大容量は「128T(テラ)バイト」で1ファイルサイズの最大容量は「4Gバイト」です。