このブログでもEDIUS6登場から良く使っている「MXFファイル」という言葉、ファイル形式という以上の事を正直いまいち良く分かっていなかったのでザックっと調べた結果を共有できればとツラツラと書いてみました。
パナソニックP2、ソニーXDCAM/XDCAM EX、池上通信機GFCAMといったカメラの標準ファイルフォーマットとしても採用された事で耳にするようになってきた「MXFファイル」これは今までのファイル名のあとに000.mxfと付くだけの拡張子では無いようで…Photoshopだったら「.psd」Illustratorだったら「.ai」アクロバットの「.pdf」などのファイルフォーマットを表す拡張子とは趣旨が違うようです。
MXF=Material Exchange Format
Material eXchange Format (MXF)はSMPTE規格によって定義された放送局などプロユースのデジタル映像や音声を扱うためのコンテナフォーマットである。
MXFはコード化された様々な映像データや音声データをメタデータとともに梱包するための「容器」あるいは「包装紙」のようなもので。現在発生しているプロ用途以外での様々な問題に対応するべく規格化されており、タイムコードとメタデータを完全に対応することで将来的にはプロ用途の標準規格となることを想定した規格となっている。
MFX自体はZero Divergence Directive(ZDD)として知られている方針の下でAdvanced Authoring Format(AAF)と同時に開発されており、ノンリニア編集が容易に行えるように企画設計がなされている。
Material Exchange Format – Wikipedia
自由度の高い、幅の広い規格として策定
MXFは、特定の映像や音声の圧縮技術(コーデック)に依存しない、自由度の高い、幅の広い規格として設計されている。規格策定をする段階において、「使用するコーデックは特定できないし、特定をすべきでもない」という観点で、さまざまなコーデックを許容しているのだ。映像・音声のファイルは、非圧縮であったり、圧縮技術を使用して圧縮したデータであったりする。MXFでは、これらの映像データ、音声データに加え、タイムコードやSDIのアンシラリ情報についても同期をとってファイル化する必要がある。そこで、MXFでは、「ラッピング(wrapping)」という概念を持ち込み、映像データ、音声データを「包む」「器」としてのフォーマットとなった。
MXFファイルの構造
MXFの構造は、大きく分けて、「ヘッダ/フッター」と「エッセンス」の2つに分けられる。MXFでは、各種メタデータの入ったヘッダ/フッターの間に、エッセンスが含まれるサンドイッチ構造を採っている。さらに、さまざまなデータを格納するための工夫もなされている。MXFファイルは、「KLV(Key-Length-Value)」と呼ぶデータ要素の集まりで構成されており、メタデータ、映像・音声データなど、すべてのデータがKLV構造をとっている。KLV構造は、各データにその中身とデータサイズが分かるようにKey(タグ)が付けられたものであり、読み込み側で扱えないデータについては、Keyを見て読み飛ばすことも容易になっているわけだ。
すなわちMXFファイル対応のソフトウェアであっても内包される動画のコーデックに対応していなければ開く事が出来ない…と言うことが起こり得る。MXFファイルでは内包される動画・音声コーデックをエッセンスと呼んでいる。現在下記表のエッセンスに規定されている。
今後もMXFファイルの規格が拡張されることを考えると、撮影・収録機材の仕様をよく確認して使用しているソフトウェアが対応しているか確認することが必要になってくる。
参考サイト・ページ