EDIUSにバンドルされているオーディオプラグイン。音声のノイズ除去・加工・エフェクト処理を行う、非常に実用的なオーディオフィルタ群。iZotope(アイソトープ)は米国のサウンド処理ソリューションのメーカーで、その高い性能に音楽業界でも定評のあるブランドです。

EDIUS標準のオーディオフィルタと適用方法は同じです。エフェクトパレットから該当のエフェクトを選び、オーディオクリップやVAクリップのオーディオ部分にドラッグ&ドロップすれば簡単にエフェクトをかけることができます。 インフォメーションパレットに表示されているエフェクト名をダブルクリックすると詳細設定を行うためのウィンドウが表示されます。

バンドルされているiZotopeVSTプラグイン

  • AGC
    「AGC」は、Automatic Gain Compensation(自動音量最適化)の略です。よく似ているビデオ業界でよく言われる「AGC=オートゲインコントロール」のオーディオバージョンのような物です。音量の大きさを整え聞きやすい音にするためのコントロールを、細かい操作なしで、自動的に行ってくれます。 さらに、ノイズリダクションを行う機能もセットで備えています。小さいノイズを「音量最適化」して聞こえやすくしてしまわないよう、ノイズを低減することができます。
  • Analog Delay
    ディレイ(エコー)効果を付けます。アナログ機材による温かみのあるディレイをシミュレートしています。コンサートやライブなどのラインの音が、ハッキリしすぎていてライブ感が無い場合などにスピーカーを一度通したようなエコー効果が簡単に付けることができます。
  • Audio Restore
    ノイズ除去機能をまとめたフィルタです。ノイズを含んだオーディオを修復することができます。会場ノイズや入力レベルオーバーで生じたノイズ、ナレ撮りなどで入るプチっっと言うClickrノイズを除去できます。オートでも結構使える優れものです。
  • Chorus & Flanger
    コーラス効果やフランジャー効果をかけます。
    コーラスは、入力音の位相を加工して元の音と重ねることで、音に厚みを加えるエフェクトです。フランジャーは、周波数変調した波形を干渉させて「シュワ~」というSF的なうねり音を作り出すエフェクトです。どちらも主に音楽や特殊な効果音作りに使われます。(人間の声にかけると、ロボット・ボイス的な効果になります。)
  • Convolution Reverb
    リバーブ(残響)効果をかけます。
    リバーブは室内の音の反射・反響をシミュレートするもので、大きなホールや、トンネル内のような場所で鳴らしたかのような音に加工することができます。
    Analog Delayと上手く使うと小さなライブハウスもドームのように聞こえます。
  • Graphic EQ
    ご存知グラフィックイコライザー、バンド数を10/20/30と切り替えて使えます。
  • Parametric EQ
    パラメトリック・イコライザです。4バンドの制御点と、ローパスフィルタ・ハイパスフィルタを用いた柔らかいカーブでイコライジング(低音や高音のバランス調整)ができます。使いこなすのが難しいので私はあまり使えていません^^;
  • Multi-Band Compresseor
    高性能のマルチバンドコンプレッサーは、音量のダイナミックレンジ(上下幅)を圧縮することで、音のばらつきを圧縮し、聴きやすくするフィルタです。これも高性能が故にあまり使いませんw私はもっぱらなにも考えずに使えてしまうLoudMax使えるVSTプラグイン)を使ってます。
  • Single-Band Dynamics
    ダイナミクス系、つまり音量調節系のフィルタを集めたフィルタです。
    リミッター・コンプレッサー・ゲート/エクスパンダーによって構成されています。マルチバンドコンプレッサーをややこしく感じる方はコチラがオススメかも^^
  • VocalEnhance
    人間の声を強調します。簡単に声量だけを大きくしたい場合に効果を発揮します。これは便利です。ノイジーな環境で収録した音声も効きやすくしてくれます。
  • Mastering EQ
    マスタリング用のパラメトリック・イコライザです。4バンド+ロー+ハイのコントロールポイントを用いた柔らかいカーブでイコライジングできます。
  • Mastering Limitter
    マスタリング用のリミッターです。
    リミッターは、音量のオーバーロードによるクリップを防ぐフィルタです。入力音量が指定レベルを超えていた場合に音量を落として出力し、かつその加工を極力感じさせず自然に聞こえるようにしてくれます。
    w私はもっぱらなにも考えずに使えてしまうLoudMax使えるVSTプラグイン)を使ってます。
  • Mastering Reverb
    マスタリング用のリバーブ(残響)です。リバーブは室内の音の反射・反響をシミュレートするものです。
  • Simple Mastering
    マスタリングに便利なエフェクトを1つにまとめ、その各エフェクトをシンプルに設定できるフィルタです。
    上から、イコライザ、リバーブ、エキサイター、ワイドナー、マキシマイザが並んでいます。

正直、これだけのVSTフィルタがあればちょっとしたDTMソフト顔負けの作業が出来てしまいます。でも私だけかもしれませんが…音に弱い方多くありませんか?映像の方って^^;そんな時にはせっかく音楽業界標準のVSTプラグインが使えるので自分にあったプラグインを探してみるのも良いかもしれませんよ^^有料は勿論、無料で使えるVSTプラグインでも使える物もカナリあります。

EDIUS:iZotope VSTプラグイン簡単な使い方

【追記】
EDIUS Pro 6.5メジャーバージョンアップに伴いバンドルされなくなりました。
EDIUS6.0で付属されていたバンドルソフト(サードパーティー製プラグインソフト)はEDIUS Pro 6.5バージョンアップに伴い全てバンドルされなくなりました。残念

2 コメント

Comments are closed.